上海で見たアニメのメモ(2)

 こちらのアニメーション環境についてのメモメモ。

チャンネル

アニメ専門チャンネルが1局(上海荽動アニメーション)。朝から晩までアニメ関連番組を流している。日本のアニメが多め。CCTV(中国のNHKに当たる)が17時〜18時にアニメを流している。以前はオリジナルを作っていたが、今日現在、トム&ジェリーに。東方チャンネル・小児では、子供向けアニメが時々流れる。普段は国産アニメ。時々「魔神英雄伝ワタル」とかをやっている。地方局いろいろで、夕方に輸入アニメをやっていることがある。たいていは日本アニメ。なぜか「ヒカリアン」とかをやっていた。

法規制

中国ではアニメ放送に規制がかかっていて、全アニメ放送時間のうち6割以上を国産が占めなければならない。さらに、アニメ放送時間の制限もある。結果、国産アニメが不足し、乱造粗製状態に。しかも、資金が分散しているため、クオリティが上げられないという問題もありそう。

パッケージソフト

一方、パッケージソフト市場は、VCDとDVDが半々ぐらい。9割以上は海賊版であり、正規の商品を探すほうが難しい。日本のソフト(の海賊版)がほとんど。日本でDVDが売られてから1〜2週間ぐらいすると海賊版が出回る。基本的には音声そのまま字幕つき。値段はDVD一枚10元(160円)ぐらい。二枚組みだと倍になります。何が人気あるのかはよく分からん。売れ筋とか関係なく、手当たり次第海賊版を作っているっぽい。

その他

やっぱりまだ、「アニメは子供が見るもの」という認識が強そう。アニメ関連雑誌はたくさん出ているが、内容は似たり寄ったり。過当競争だが、売れているのか?