2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ジョー・ヒル『二十世紀の幽霊たち』(小学館文庫,ISBN:4094081348)

新人の短編集というと、普通はエッジの利いた、極端な作品を連想しがちだが、この短編集は非常に落ち着いた安定感のあるホラーで満ちている。それも、ショッカーやスプラッターではない、幻想的とすら言える美しいホラーだ。「トワイライトゾーン」のような…

R.D.ウィングフィールド『フロスト気質』(創元推理文庫,ISBN:448829104X)

有能で下品でワーカーホリックなフロスト警部の活躍を描くシリーズ第4作。 相変わらずのジェットコースター警察小説。「踊る大捜査線」の青島刑事が両津勘吉に変わっている話だと説明すると分かりやすいかも(?)。今回は、子供の行方不明事件、赤ん坊の連…

西尾維新『不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界』(講談社ノベルス,ISBN:4061826263)

『化物語』アニメ化に続いて、「刀語」までアニメ化! いったい竹の絵をどうやってアニメ化する気なのか。 それはさておき、この本。事件も推理もないんですけど! というか短編の内容じゃないのかコレ。さらに迷路ちゃん(リペア)のキャラが全然立ってない…

冬コミのカタログを見ると、今年も一年が終わると実感するなあ。

「レッド・クリフ」(呉宇森監督)

祝・『三国無双』実写映画化! あのキャラクターたちが銀幕で無双乱舞! みたいな話。パラレル三国ワールドの話だと割り切ると結構面白い。ともかく演出が無駄に派手。総制作費100億円を物価の安い中国で惜しげもなく使っている感じ。随所で乱用されるCGも…

おっと、もう師走か。