旅行から

 帰ってきました。
 旅行先は鳳凰古城と呼ばれる古い町並み(観光地化済み)と、国立張家界地質公園。鳳凰古城は苗族や土家族といった少数民族自治州の中にあり、街の人の顔つきが何となく日本人に似ている気がした。民族衣装もなかなか綺麗(もちろん、観光用にあつらえたものだけど)。うん、何と言うか、日本のゲームの衣装デザインって、この辺を参考にしてるのかなあ、と思わなくもないような格好でした。
 張家界は思いっきり自然の中を散策してきました。水墨画にあるような柱のような形をした山がひたすら続いている。というよりも、「ドラゴンボールみたい」と言った友人の言葉が一番真実を捉えている気もする。二日間の観光のうち、一日は雷雨に見舞われて、山に登ることが出来なかったが、渓流沿いの観光歩道を歩いているだけでもずいぶん気持ちが良いものだった。
 帰りのバスの中で、遠くに見える山を見ながら「そういえば久しく山の緑を見ていなかったなあ」と思った。日本にいるときには、たとえ東京でも遠くには山が見えていた。上海はどんなに高いところに登っても、山らしい山は目に入らない。遠くのほうまでずっと住宅と平地が続いているのは、何となく落ち着かなかったんだなあ、と今更ながらに気づいた。うーん、いかにも日本人的な思考かなあ。
 それにしても、若者は筋肉痛がすぐに出ていいですね。オジサンは、旅行から帰ってきた翌日、筋肉痛で動けませんでしたよ。