「VOCALOID 初音ミク」(クリプトン・フューチャー・メディア)

 夕方、コンテンツ法務の講義で大学へ。帰りに、ぷらぷらとコンテンツの学生スペースへ。そこで冗談で「流行のコンテンツなのに、初音ミクとかないんですか?」って言ったら、出てきましたよ、初音ミク
 みっくみっくにされてみました。
 まだ誰もいじってないらしい(それもどうかと思うが)ので、とりあえず手探りでいじってみた。
 意外にも、デフォルトでも普通の歌声に聞こえる。パラメータを本当にきっちりいじれば、かなりの精度で人の声に近づくのかもしれない。それでも、(説明書にもかいてあることだが)喋らせるとやはり不自然。操作性は……他のソフトをそんなにいじったことがないので何ともいえないが、別にフツーじゃないの?
 遊んでいるうちに、一つ面白いことに気づいた。初音ミクを使えば、長い歌を息継ぎなしで歌わせることができるのだが、それを聞いていると途中から非常に落ち着かない気分になるのだ。どうやら、自分は普段、相手の息継ぎのタイミングというのを、結構注意して聞いているらしい。
 まあ、それはさておき、1万ウン千円でこれだけの技術を提供するのはすごいことだと思うのだが……ニコニコにアップする動画を作るぐらいしか使い道が思いつかない。日本的というか、ドイツ的というか、「できるからやっちまった」的な過剰技術だから、全世界展開とかは無理だと思う。とりあえず中国は難しいだろうなあ。アメリカも興味もたなそうだなあ。フランスとかはどうなんだろ。