ルノワール×ルノワール展(Bunkamuraミュージアム)

 タダ券が手に入ったので行ってきた。それにしても日本人はルノワールが好きね。絵よりも人を見に行った感じだった。
 ルノワールの家族関係をテーマに、父、ピエール・オーギュスト・ルノワールと、息子で映画監督のジャン・ルノワールの作品を並べて展示する企画。絵画はオルセーなど、一流の美術館から来ているものも多いが、いかんせん人物画中心で風景画が少々なので、サイズは小ぶりのものが多い。一方、息子のルノワール監督の作品も、絵と絵の間にスクリーンを張り、映画の抜粋をエンドレスで流し続けていた。
 展示側の意図は、絵と映画の人物像や構図の類似を指摘することにあったのだろうが、あんなに混んでいる中でそれをじっくり比較するのはなかなか困難であった。映画の抜粋は、本当に必要なところだけをギリギリ切り取ったのが見て分かるほどで、美術館側も色々大変だったのだろうとは思うが、キャプションや展示で情報をもう少し補ったほうが、このような少し捻ったテーマの展示をするときにはよかったのかもしれない。
 それにしても、日本人がルノワールを好きなのと、ルノワール先生の絵が非常にロリ魂に溢れているのは、関係あると思うんだけどどうよ?