ペルソナ3(PS2,アトラス)

 P4をやる前に、クリア直前だったP3をクリアした。
 少年が、生と死の問題、個人と社会の問題と向き合うことで、人間的に成長する話、というのは、古き良きジュブナイルの在り様じゃないだろうか。そこに、超現実的な不可思議な力と、絶対的な「敵」が存在して、それを乗り越えることが、イニシエーションになる、という。
 最近の流行りだと、そこにヒロインとの恋愛を絡めてセカイ系になるんだろうが、P3はストイックなまでにヒロインとの関係を淡白に描いている。他の女性キャラとは恋愛関係になれるのに、ヒロインだけはそういったイベントが一切存在しない、というのは、非常にドライでクールだ。それでいて、誰がどう見てもヒロインはアイギス以外ありえない。感情を持たないロボットが人間になる話なんて、これまた古典中の古典な展開なんだが、古典的なシナリオには、古典的なヒロインが良く似合う。そりゃ、ファンディスクも出るだろうさ。
 それにしても、俺もアイギスに膝枕してもらいてーなー。