色々考えたこと

 プリプリキュア最終回の構成、違和感があったけどTwitterでは流れてしまうので、まとまって書けるこっちにメモっておきたい。
 きれいにまとまった良い最終回だったのだが、どうしても気になることが一点だけあって、丸一日考えていた。
 最終回の構成は「アバン→OP→本編→エピローグ(本編OPのイントロ)→ED→次作お披露目」だったわけだけど、視ていてOPが流れたことと、市場最後にもうもう一度OP曲のイントロが流れたのが、なんとなく落ち着かなかった。
 おそらく、深夜枠のアニメであれば、OPを飛ばして、エピローグでOPのフルコーラスを流しつつスタッフロールを流して、お披露目で〆て終わりだったんじゃないかと考えた。緊迫感のあるアバンの後に、明るくのほほんとしたOP曲が入るのは、デメリットが大きい気がした。
 で、一日考えて、多分、番組の性質とか考えるとああなるのか、と納得した。腑に落ちた。
 OP、EDを削れない(とはいえ歴代プリキュアでも最終回でOPを削ったことはあると思うが)のは、対象年齢層が低いので強固なパターン化を崩せなかったからなのではないか。逆に言えば、深夜枠を見ているような熟練した視聴者を育成するためには、パターンを小さいうちから刷り込まなくてはならないのではないか。パターン/お約束を承知しているからこそ、それを崩した時の楽しみが生じるわけで、パターンを刷りこまれていない視聴者からすれば「分かりにくい」だけなのではないか。
 で、今回のプリキュアを思い返してみると、これまでの作品と比べても「パターンの刷り込み」を非常に重視していたように思う。これが、単にスタッフの癖や思想に基づくのか、あるいはもっと高度な(上層の)発想に基づくのかは分からないけど、そういう「お約束やパターンを身体化する」「どの子供にとても共通の体験」が、文化を形成する上で必要なことなのではないか、と言うことを、仕事をうわの空で考えていたので、思考のメモとして残しておく。最近すぐに考えていたことを忘れてしまうので。