「ぶち殺すぞヒューマン!」(平野耕太「ヘルシング」)

「ねえ、いい加減ヒラコーネタは飽きましょうよ」
「いやいや、まったく(もごもご)」
「で、何でこれなのよ」
「いや、その人間(ヒューマン)じゃなくて」
「じゃあ、どのヒューマンなのよ」
「もちろん、これ
「あら、何も出ないわよ」
「……」
「故障かしら?」
「……昔、SFCで『スーパーフォーメーションサッカー』ってゲームがあってさ」
「ああ、秋葉原で500円で売ってるヤツね」
「うるせえ。あの頃のサッカーゲームの中では、スピードと操作性のバランスがかなり良かったんだよ!」
「はいはい、それで?」
「その後、時代はSFCからPSに移ってさ。ヒューマンもサッカーゲームから本格的な推理ゲームを作ったんだよ」
「何てタイトルよ」
「『御神楽少女探偵団』」
「うわっ(ヒきまくり)」
「いや、実際トリックもかなり良く出来ていたし。推理ゲームの中では『かまいたちの夜』と『逆転裁判』の次ぐらいに良いゲームだったんですよ」
「微妙な評価だわ」
「続編も出たんですよ。完結しなかったけど」
「はあ?」
「その後で『続御神楽少女探偵団・完結編』が出てね」
「それも買った、と」
「いやいや、借りただけだけどね。友達に」
「その友達もタイガイね。アレだわね、スタンド使いは(略)」
「否定はしないよ。しかし、あれは良いゲームだった……」
「遠い目をしてないで、さっさと落としなさいよ」
「あ、うん。要するに、これなんですけどね」
「あんですとー! エロゲー化ですかっ!」
「うう……色々な意味でイタいよぉ……」
「何で今頃! エルフは何を考えているのかしら! ところで、蘭丸クンとのHシーンは?!」
「知るかっ! つーか、ヒューマンって潰れたのかよ?!」
「……」
「……」
「ところで一つ聞いて良い?」
「ん?」
「買うの?」
「さあ?」