豪屋大介『A君(17)の戦争』(1)(ISBN:4829113812)

読了。
おいおい、本当にデビュー作かよ、と疑いたくなるほど巧妙。ネタのバランスとか、シリアスの入れ方とか、読者の意表のつき方とか。もうほとんど曲芸の域に達している。
イジメという重そうなテーマを扱いながら、シリアスになりすぎず、女の子を出しながらギャルにもエロにもならず、オタクなネタを入れながら、ギャグにならず最後はしんみりと纏めていたり、と、バランス感覚が非常に巧み。
しかしそれにしてもネタが古めですが。作者は何歳ぐらいなんでしょう。30代後半? 40代? まさか50ってことはないだろうけど。そんなにガンネタが好きですか。僕も好きですが。


あと、伊藤岳彦の絵もいいんですけどね。