Books

『テルマエ・ロマエ』(6)(終)、『ムダヅモなき改革』(10)

読了。 テルマエは終わるべくして終わった感じ。序盤の一話完結のほうが、テンポが良かった気はする。最後の方はあまり文化的なギャップを楽しむ、って話じゃなくなってたしなあ。最終話で、序盤に出てきた小道具が再登場したのは、ちょっとだけほろっときた…

三上延『ビブリア古書堂の事件手帳』(メディアワークス文庫)(ISBN:4048704699)

いつ、ヒロインが本のページを破って食べ始めるのかドキドキした。 ……というぐらい、アレと雰囲気がかぶっている。特にヒロインのしゃべり方とか、分からないでやってるとは思えない。 というか、三上延はそれを踏まえた上で、我々がアレに感じた違和感につ…

森高夕次(原作)、アダチケイジ(画)『グラゼニ』(1)(ISBN:9784063870046)

後輩に勧められて購入。鈴木みその『銭道』みたいな話かと思ったら、むしろ人情話がメインだったりして、なかなか読み応えがあった。崖っぷちプロ野球選手の悲喜を「銭」と絡めて描いている。人情を取りたいけど金はもっと大事、他人の心配もしたいけど、自…

平野耕太『ドリフターズ』(2)(少年画報社)(ISBN:9784785937140)

ようやく出たよ。話はめっちゃ進んだよ。でも、ヒラコーはtwitterのつぶやきが最高なので、もっと仕事しないで呟けばいいのに。

荒木飛呂彦『岸辺露伴ルーヴルへ行く』(集英社)

ルーブル美術館とのコレボレーションのために書き下ろされたコミック、もとい、BD(バンド・デシネ) 我慢できずに買ってしまった……ッ! フルカラー123ページのコミックス+αに2700円……ッ! だが……“後悔”はしないッ! この本にはそれだけの“価値”があるッ! …

ドン・ウィンズロウ『フランキー・マシーンの冬(上・下)』(角川文庫)

読了。 ウィンズロウらしい幕引きの余韻に浸っている。 少年や老人といった、腕力や体力で不利な主人公が、胆力と機転で逆転するのは、いつも通り気持ちがいい。

西尾維新『猫物語(黒)』(講談社BOX,ISVBN:406283748X)

読了。 前半1/3近く本筋と全く関係のない戯言がダラダラ続くのが本当に辛い。辛そうで辛くないけどやっぱり辛い『猫物語(黒)、みたいな。本筋そのものは、アニメ版で映像化されていることを、原作で小説に起こし直している部分が大半であるから、アニメ版…

高橋葉介『夢幻紳士 幻想編』(早川書房)

買いそびれていたので、購入。 こちらのお勧めは、ほとんど読んでいる相手に勧められたこともあって、即買い。 しかし、それだけで何で敗北感! 幻想編はシリーズとしての伏線の張り方やまとめ方が非常に上手いので、読んで損はなかったのだが。あと、後書き…

最近買った本

川上稔『境界線上のホライゾン』(3)上・中(電撃文庫) 平野耕太『ドリフターズ』(1)(ヤングキングコミックス) 諫山創『進撃の巨人』(1)(マガジンKC) マンガばっかりだ。

リチャード・マシスン『運命のボタン』(ハヤカワNV)(ISBN:4150412138)

『激突!』、『アイアムレジェンド』などの原作者として知られるマシスンの短編集。『運命のボタン』も映画化された。 マシスンはアメリカを代表する幻想ホラードラマ「トワイライトゾーン」の脚本を手がけていたことでも知られる。 この本に収録されている1…

月村了衛『機龍警察』(ハヤカワJA,2010)

読書中。月村了衛を新人と言ってしまうのはどうなのか。 言われてみると、天地無用!、ノワール、ワるきゅーレと、全て脚本は書くけどノベライズには関わっていないのか。 それにしても、まさかドラグナー+パトレイバーとは!

ジョン・ハート『ラスト・チャイルド』(ハヤカワミステリ,2010)(ISBN:4151767037)

読了。いろいろな意味で「後の祭り」な物語。 1年前の未解決事件を引きずった人々が、ひたすら苦しみながら解決を目指している。一方の主人公は、行方不明の妹を探す少年。家を出て行ったきり帰ってこない父親。ドラッグに溺れる母親。もう一方の主人公は、…

エレン・マクロイ『殺す者と殺される者』(創元推理文庫,2009)(ISBN:448816806X)

長年絶版になっていたマクロイの名作が、新訳で復刊された。そして買ったまま放置していた。 中央線に揺られながら読了。 ニューロティックサスペンスの古典的傑作。長編小説ではあるが、かなり短い。分量も多くはないのだが、中盤以降の展開が早いので、実…

冲方丁『天地明察』(角川書店,2009)(ISBN:404874013X)

ずいぶん時間がかかったものの読了。文章自体は非常に読みやすいので、単純に通勤時間がラッシュ時なので本が読めない、というだけの原因。 江戸時代、幕府お抱えの名門囲碁棋士でありながら、天文・算術・神道・陰陽道など、マルチな能力を持つ安井算哲こと…

上橋菜穂子『獣の奏者』(1、2)(講談社文庫)(ISBN:4062764466,ISBN:4062764474)

積読消化。 読もうと思いつつ、重厚そうなイメージに二の足を踏んでいたが、実際に読んでみると一番重いのは序章だということに気付いた。 子供の成長の話の皮をかぶった、コミュニケーションの話なのだと思う。繰り返される「王獣は決して人に慣れない」と…

新城カズマ『15×24』(Link1〜6)(集英社スーパーダッシュ文庫)

読了。 読み終わったら続刊を買う、というようにしていたら、Link4を探して東京中を彷徨うことになったので、4〜6までは一気読み(ちなみに、池袋のゲーマーズで1冊だけ残っていたのを発見しました)。 ミステリのようでミステリではなく、冒険小説のよ…

橘公司『蒼穹のカルマ(2)』(富士見ファンタジア文庫)

id:sayumeに薦められて続刊を購入。 1巻と比べて格段に文章が読みやすくなっている。が、読みやすいかどうかが問題になる小説じゃないでしょう、といわれた。いやまったく。 蒼穹園騎士団の武会に参加することになった天才美少女騎士(このあたりが非常に90…

スティーヴン・キング『悪霊の島』(上・下)(文芸春秋社)

読了。こんなクソ面白い小説を、某投票のために慌てて読まざるを得なかったことがクソ悔やまれる。 幻想的でも、感動的でも、壮大でもない、ただのホラー。だがそれがいい。フロリダの小島にある別荘地を舞台に、おっさんたちがその土地に眠っていた古い悪霊…

「花語工房」(サークル:緑林寮 作者:日京川(文)、戰部露(繪))

半分商業のグッズ屋のオリジナル同人。シナリオ中心でカバーと白黒イラスト。文章の中身はシスプリ(文章の頭の良さ的に)。 結局大半は東方・ヘタリア・ボカロあたりで占められていました。日本のコミケに参加しているサークルもあるようですし、ネタ的には…

「倫☆語 〜Rhapsodic Ringo III」(サークル:倫☆語PROJECT 作者:校工)

台湾の同人格闘ゲームのセルフ同人。諸子百家が全て女の子で、格闘バトル。この本は孔子×老子の百合。孔子はポニテで、老子は白髪紅眼のロリっ娘。……書いていて頭が痛くなってきた。これでいいのか儒教の国。

「東方雛夏夜」(サークル:Miruko House 作者:Miruco)

東方(紅魔郷)同人。フランはどのサークルでも人気でした。「妹樣!」っ旧字体で書かれると違和感があったけど。

「Cosicism」(サークル:REI's ROOM 作者:REI)

セット販売だったので。台北のメイド喫茶の宣伝イラスト集。架空のメイド喫茶かと思いきや、本当に存在してるらしく、今年で3年目とか。台北アニメイトの隣にあったメイド喫茶がそれみたいですよ!>魚くん、sakukくん おまけでお品書きと割引券がついてた…

「幻想繪空事」(サークル:REI's ROOM 作者:REI)

東方(地霊殿)同人。イラスト+コラム+ゲストイラスト+4コマ。フリートークがニコニコ動画の話(というかBAD APPLE!の話)しかしてなくてやべえ。

「SUMMER†HOLIC」(サークル:薫平方 作者:白河子)

まさかのまりほり本。でも中身はイラスト集。

風聆『馬桶上的阿拉丁』(台湾角川)

同じく第一回台湾角川軽小説大賞銀賞受賞作。タイトルは「便座の上のアラジン」。 金賞受賞作とは打ってかわって、かなりすっとこどっこい。 設定はこんな感じ。 アラジンは死を前にして、ランプの精霊に最後のお願いをしました。「おまえの力は強大すぎるか…

久遠『罌籠葬』(台湾角川)

第一回台湾角川軽小説大賞金賞受賞作。どちらかというと台湾の電撃金賞みたいな位置づけ。 日本の有名なライトノベルがどんどん翻訳されているせいで、台湾のライトノベル作家がなかなか育たないという現状を打破するため、台湾角川が創設したライトノベル小…

上海揚世動画有限公司編「画途(第一集)」(上海人民出版社、2008)

上海で発行された総合マンガ情報誌。編集部のインタビューやイギリス、フランスマンガの分析、コラム、マンガの書きかた教室などからなる。 創刊の辞に「我々は、この本を中国マンガの発展交流のためのメインプラットホームにしたいのである」という言葉から…

西尾維新『偽物語』(上下)(講談社BOX)(ISBN:4062836793,ISBN:4062837021)

読了。面白いけど、時間的にも金銭的にもコストパフォーマンスは激悪。 語り手の阿良々木暦の妹二人、火憐と月火の物語……のはずなのだが、ひたすら掛け合いが続いて、話の本筋はほとんどどうでも良くなっている。文章の七割は戯言で、話の本筋に関わる部分だ…

西尾維新『偽物語』(上下)(講談社BOX)(ISBN:4062836793,ISBN:4062837021)

購入。 アニメ化する前に読んでおかないと!

川上稔『境界線上のホライゾン1』(上下)(電撃文庫)(ISBN:4048672185,ISBN:4048672703)

上巻750円、下巻890円というのは、この厚さを考えると非常に安いのではないかと。何で4分冊にしないのか、と考えてみたら、4分割したら1巻目が設定資料集になってしまうからなのであった。話が動き始めるのが上巻の後半からだものなあ。相変わらず驚異の…