「水月」総括

ようやくコンプ。時間がかかったのはおまけの三人(アリス・マリア・鈴蘭)に気力がわかなかったから。ホント、鈴蘭シナリオは辛いですね。僕はあっちじゃないので。
あと、和泉ちゃんシナリオがあんまりだったから。テーマは分かるけれど、「主人公の一人称」というゲームの制約にぶつかって酷いことに。主人公が介入できないところだけで、重要な話が進んでいくのは、読んでいて空しいです。


設定とか、導入とかは上手いと思うんですよね。マヨイガとか、山人とかいった「伝奇」趣味の問題を別としても、主人公が事件に巻き込まれていく過程は、ドキドキしましたから。謎の事故→記憶喪失→手元に残った写真、ってのは(「ベタ」ですけど)王道ですからねえ。
それだけに、結末がないのが本当に残念。
謎を見せるだけ見せて、トンズラしてしまうのは後味悪いですよね。二階に上がって梯子を外された感がひしひしと残ります。


で、雪さん>花梨=那波>アリス>マリア>和泉ちゃん(番外:鈴蘭)でした。
何か怖い人が多かったですね。花梨とか那波はネタじゃないレベルでコミュニケーションが成立していないし。刺されそうな思い詰め方は怖いからヤめて下さい。
そんな中で、雪さんのシナリオは面白かったですねえ。
(以下ネタバレなので反転して読んで)
最後の最後で「美人で、何でも言うことを聞いてくれて……そんな都合が良いメイドなんているはずがない」って主人公が悟ってしまう辺り、壮絶な逆転劇でゾクゾクしましたね。
あと、アリスのツインテールが(略)