上海定食屋事情

 行きつけの定食屋の老板娘(店長)の誕生日会になぜか参加。っていうか、常連さんが全員来てるんですけど。
 大学の裏にある「五年一班」という名前の定食屋は、なぜか壁に日本のアニメのポスターが張ってあり、メニューにも「カードキャプターさくら」や「サクラ大戦」のシールでデコレートしてあるという、アレなインテリアの店なのです。店長も店員も20代から30代のお姉さんばかり。中国の料理屋に必ず存在するはずの、オバサンはいないのです。そういえばコックの兄さんもかなり若かったような。時々オーナーっぽい、黒づくめのオッサンが、客席で煙草を吹かしているのを見かけるのだが。
 料理は中国には珍しくさっぱり系のものが多い上に、冬場はお粥がメニューに増えるので、非常に重宝しているのですが。お金忘れてもツケにしてくれるし。というわけで、ほぼ毎日そこで、シスプリのポスター(四葉咲耶)を眺めながら、お粥を食っていたわけです。
 で、その店長の誕生日パーティーをやるから来てね、と言われて、留学生仲間3人と言ってみると、狭い店内に30人近い常連客がすし詰めになっていた。ギターを抱えたおっさんとか、バイクのアベックとか、いつも同じ時間に飯を食っている人たちばかり。で、歌を唄ったり、簡単なゲームをしたりして盛り上がった。といっても、常連の大半は大学の学生なので、学生のパーティーみたいな感じだったが。
 いや、お酒も飲めたし、飯も食えたし、結構面白い経験でしたね。この店が特殊なのだとは思うけれど、よくもまあ、こんな店が大学のすぐ裏にあったものだと思う。本当に運が良いなあ。