ゾウリムシは中国語でも草履虫

 突然、遠足に出かけることになった。
 行き先は上海浦東にある上海科学技術館
 どうせ大したことないだろうと高をくくっていたのだが……意外とまともでびっくりした。
 大雑把に言うと、上野の国立科学博物館のサイズを2倍にしたようなミュージアム。ともかく広い、デカい。そして、平日のために他の客がほとんどいない。そりゃ、入場料金60元(約960円)は決して安くないからなぁ。
 ただ、「生物万象」コーナーに所狭しと植えられた植物群や、昆虫標本はなかなか楽しめた。他の場所でも、体験型の展示が充実しているのは好感触である。1Fにある「智慧の光」コーナーでは、体験型の展示を中心に、子供にも科学が理解しやすいように設計されていて、かなり感心させられた。竜巻の発生装置や、レールガン、静電気発生装置なんかは、久しぶりに見てもワクワクする。
 「人体と健康」のコーナーでは、健康測定(所要時間30分)も無料で受けられる。サッカーのPKゲームや卓球の自動球出し機もあって、運動しやすい格好で行ったほうが楽しめるはず。
 しかし、展示の二割程度が故障や入れ替え中で見ることができなかった。「宇宙技術」コーナーのムーンウォーカーや超重力体験室は面白そうだったのに。むー。
 あ、そうそう、「ロボット」コーナーには、ロボットの代表としてソニーのAIBOがいました。残念ながら、先行者はありませんでした(当たり前)。
 丸一日遊べることを考えると、入場料金はまあ、妥当なのかもしれない。上海に長期滞在する際には、遊びに行ってみてはいかがだろうか。