「To Heart2 Xrated」(Leaf,PC)

 声について書こうと思ったら、スタッフロールにキャストが出ていなかったことに気づく。複雑な大人の事情らしい。別にエロ声がどうこう言うつもりもないので、一言だけ。
 このみのエンディング直前の長い独白は神が入っていた、と思う。久々に背筋が凍った。


 結論的に言えば、音楽的にも、シナリオ的にも、前作に対するリスペクトで溢れた良作かと。前作やってないと凡作かもしれないけど。だからこそ、web上で一部のシナリオに対して「空気が読めてない」という批判が出たのだろう。「To Heartのような何か」を期待していた人には、おおむね評判悪くないようだし。
 要するに、鬱とか伝奇とか家族愛とかは別のゲームでやりゃあいいので、To HeartTo Heartらしい独自路線を突っ走って欲しい、ということになりそうです。その独自路線って何? と聞かれても、ファンタジーとしての学園モノ?みたいな漠然とした答えしか出てこないのが辛いが。