影山ヒロノブライブin上海(at 新天地ARK)

 上海に影山ヒロノブがやってくるので行きませんか(しかもタダで)、と誘われたのが木曜日。もちろん即答。実際、チケットは200元程度だったので、払ってでも行ったとは思うが。ちなみに、ゲストは「ウィーアー(ワンピースOP)」のきただにひろし
 場所は新天地にあるARKというライブハウス。日本からのゲストがライブハウスで演るときは、基本的にここでやる。というのも、上海では随一の音響設備を備えているためである。
 開場の二時間前から行列が出来ており、中はほぼ満員。ほとんどがスタンディングだったので人数は把握しにくかったが、おそらく300人ぐらいだろうか。日本から来た熱心なファンが20人弱。僕らのような上海在住の日本人が10人ぐらい。あとは、熱心なアニメファン200人と、デートでライブハウスに入ったらうっかりこんな香ばしいイベントにぶつかってしまった計画性のないアベックが若干、であった。ご愁傷様。
 開場前のお約束の警告「写真や動画を撮るのは禁止します」という放送があったが、予想通りフラッシュ焚きまくり、ビデオカメラ掲げまくりであった。録音に関しては野放し状態なのか、禁止するアナウンスすらなかった。今頃は中国のネットのどこかで流れているのだろう。
 二人で13,4曲(アンコール含む)ぐらい歌っただろうか。『ドラゴンボールZ』、『聖闘士星矢』などのメジャーどころから、「スパロボ」などのゲームミュージックまで、幅広くかつマニアックな構成だったと思う。バックバンドは残念ながらカラオケだったが、途中、アコギあり、中国語歌ありで楽しめた。何より、中国人のファンのアニソン慣れっぷりがヤバかった。「鬼神童子ZENKI」のOPなんて、イントロだけじゃ分かりませんでしたよ! 何でお前らしょっぱなから「ヴァジュラオン!」とか叫んでるんでますか? あと、どんな曲が好きか、って聞かれて、カラオケで持ってきてない「HEAT」を全員で要求したり。仕方がないのでアカペラで冒頭だけでも歌った影山ヒロノブは素敵でした。さすがライブ慣れしてるとほとほと感心。
 ライブの後は、物販でCDを売っていたのだが、準備していた量を一瞬で売り切って、20人ちょっとが買いそびれてしまった。急ぎ、主催者側がサイン色紙を用意して無料で配布&握手をセッティング。この辺の段取りとサービスの良さは、お見事でした。
 中国のアニオタを甘く見ていた、というのが総括。あいつら、日本語は喋れないのにアニソンは異常に上手いでやんの。合いの手の入れ方とかどうやって知ったのだろう? 中国のネットで流れている音楽データは、ひょっとしたら想像以上に底が深いのかもしれない。