北京記(1)

 北京、というより中国では、いたるところに「小売」とよばれるタバコ屋兼雑貨屋兼コンビニのような店がある。おばあちゃんが一人で店番しているような、非常に小さい店だが、どこにでもあるので水を買ったりするときには非常に便利だった。
 それが、今回の北京訪問ではほとんど見つからなかった。オリンピックの関係で閉鎖させられたのか、地価の上昇でどこかに行ってしまったのか。ついでに、路上で水を売っていたオッちゃんも、当然のようにどこにもいない。その割りに、コンビニが増えているかというとそうでもないので、どこに行っても水が買えない。特にオリンピック関連施設がある辺りは、市の中心部から離れているので、スーパーやコンビニがまったくない。
 かんかん照りの北京の街中を歩きながら、中国で初めて、水分不足でふらふらになった。これから北京に行く人は、水筒を用意したほうが賢明かもしれない。
 街中どこでも水がすぐ買える街など、東京と上海ぐらいしかないのかもしれないが。