ドラゴンボールエボリューション

 Sマモト先生とid:takecと一緒に見てきた。とても一人で見に行く勇気はなかったので。
 非の打ち所がない。もはや全体が非。プロデューサーとディレクターは本当に原作を読んだのか。JCの裏表紙のあらすじだけ読んで映画作ってないか。ドラゴンボールの映画化としては論外なうえに、普通の映画としてみても意味不明。冒頭30分で展開される、悟空のリア充でヤンキー(二重の意味で)なハイスクールライフからして、誰がそんなものを求めていたのかと。強いて言えば「ビバリーヒルズ高校白書」みたいだと言えなくもないが、そんなことを言ったら「ビバ白」ファンを怒りのあまり卒倒させてしまいかねない。
 もう、亀仙人(「マスター・老師」って呼び方は重複してるよね)とかヤムチャとかピッコロとか、あまりに突っ込みどころが多すぎてもう何も言えねえ。
 映画を見終わった後、三人で喫茶店で感想を語ろうと思ったのに、なぜか会話がすぐに別方向へ流れて、一向に映画の話が出来なかった。あまりに黒歴史すぎて、三人の脳が記憶を再生することを拒否していたとしか思えない。
 あの伝説の『クライシス2050』を「ひょっとしてこの映画はまともなんじゃないか?」と思わせてしまうほどの最低っぷり。人生において映画の最低の記録を塗り替えてくれた。id:takecの「TUTAYAで半額セールでも損したと思わせるレベル。深夜映画で、何人かで酒を飲んで笑いながら見れば堪えられるかも」という評に、激しく同意する。