ひぐらしのなく頃に誓

 ひぐらし劇場版の続き。もちろん実写。原作第六話「罪滅ぼし編」をベースに映画化している。
 理不尽映画だがホラー映画とは違う。前作の伏線は回収したものの、今作で発生した伏線は全く回収できず。その結果、非常に不条理な映画になってしまった。
 何より、ヒロインであるはずの竜宮レナが、いろいろと残念な子になってしまっている。終始眉間にシワを寄せて、思いつめた顔をしている娘が、鉈を持って人を襲っていても、あまり怖くはないのである。原作のレナがヤバかったのは、笑って人を殺しそうなキャラだったからな訳で、已むに已まれず殺人を犯して、それを後悔する話にしてしまっては、中途半端で感動もしなければ恐怖もしない。
 相変わらずどう見ても魅音がヒロインでした。監督かスタッフの確信犯としか思えん。
 中途半端な終わり方だったけど、客の入りを考えたら続編はなさそうで、少し消化不良感が残った。1年後ぐらいにハリウッドで「祭囃し編」が映画化されたら面白いかもなあ。