劇場版機動戦士Zガンダム(総監督・原作・脚本:富野由悠季)

今度はコンテンツの人々と。池袋のシネリーブに45分前に行っても、満席で次回、しかも補助椅子だった。そんなにみんなZが好きかよ!
いろいろな意味で要予習。TV版の1〜14話を見ていないと、展開の速さについていけないだろう。せめて、公式HPは隅から隅まで見ておくぐらいはしておいた方が良い。いつの間にかMk-2の塗り替えが終了していたり、カイとレコアがジャブローの牢屋にいたり、ウォンさんが出てこなかったり。
セリフ回しも随分大人しくなって、Zの特徴であった、カミーユの暴言は半分ぐらいにカットされている。MSでMPをいたぶるカミーユとかはそのまま残っているが、ジェリドの「何だ、男か」の名ゼリフは消滅。「汚名挽回」も(当然ながら)カット。ジェリドに関連するシーンがごっそりカットされていた。個人的にはジェリドの負け犬っぷりは大好きだったのですが。
聞き分けの良い子供になってしまったカミーユには、魅力を感じないです。まあ、次からはカツがカミーユに代わって、暴れてくれるでしょう。「地下にモビルスーツが隠してあるとぐらい、言ってくださいよ!」。
全面的に書き直されている映像は、決して悪くはない。特にMSのディテールがこれでもかと言うほど微に入り細に入り書き込まれていたのは、感動的なほど。ギャプランのブースター部分て、変形するときに切り落としていたんですね。へぇ〜。
登場人物の顔も書き直されているが、なぜか時々古い画像が入る。あまりのギャップに同一人物か分からないほど。なぜ?
万人にオススメできる作品ではないし、これを見たからと言って、Zガンダムが分かるようになるわけでもない。だが、かつてあれほど楽しんだアニメが、クオリティアップして、劇場の大スクリーンで見れる幸せは、確かにある。