「To Heart2 Xrated」(PC,Leaf)

 久々にゲームの話。
 連休中にぼちぼちと進めて、ようやくクリア。なぜかまたしても、作中の季節とリアルタイム進行。まあ、上海には桜なんて咲いてないけど。
 ミニゲームを除いて、全エンディングを見た(にしてはCGが埋まっていないけど)。といっても、ダラダラやっていたせいか、記憶があやふやなキャラも多いのだけれど……。ちゃんと覚えているのって、委員ちょ>このみ>由真>ささら>姫百合姉妹のシナリオぐらいか(覚えている、というか面白かった順に挙げているだけだが)。評判のタマ姉は、何だか拍子抜けだった。もっと、猫っぽいキャラを想像していたのだけれどなぁ。やはり猫キャラといえばアルクみたいに(以下月厨なので略
 単純にクオリティだけを問えば、枕流の担当した愛佳と由真のシナリオが群を抜いているように思う。唯一、萌えシーンの連続ではなく、一本のシナリオとして「読ませる」ことに重きを置いているように感じられた。ややアクロバティックな仕掛けも用意してあったし。
 だが、ToHeartでそんなトリッキーなことをする必要がそもそもあったのかは疑問。アクロバティックな展開や、憂鬱な心理描写なんて持ち込まなくても、前作は十二分に面白かったのだから。その「余分」の最たるものが、ささらシナリオで、ディスコミュニケーションとか、摂食障害とか、共依存とか、そんなメンヘル話をどうしてToHeartでやらなきゃならなかったのか。……LeafにはLeafの良いところがあるのだから、いくら流行りでもKeyみたいなことをしないでもよかったんじゃないか。宝探しイベントまでで終わっていれば、傑作シナリオだったというのに、ああ、本当にもったいない。
 そういった意味で、正面から正攻法で突破しようとした、このみとタマ姉のシナリオは、(良い悪いは別として)何だか前作を思い出させてくれて、ほっとした。
 でも、「前作みたいでほっとした」という感想は結局、初代ToHeartを超えられなかっということなわけで。やはり、初代ToHeartと並べると、どうしても見劣りしてしまう。初代が出た当時は、メイドロボなんて流行ってなかったわけですよ? カチューシャでイメージチェンジするのと、制服が替わるだけなのでは、比べ物にならないのでありますよ? 色違いのパンツ集めるのだけパクっても、ネタにしかならないっしょ?(つーか、レミィのアレは別に評判が良かったわけじゃないはずだし)
 データベース化した要素に安住しないで、もっと突っ張って欲しかった、というのは贅沢すぎるのでしょうか?
 まあ、シナリオだけで勝負しているわけじゃないのは分かっているので、こっから先はまた明日以降に書くっス。具体的には、BGMの流用の話と、絵の話と、声の話を少し。