2006卡通総動員

 上海体育館近くでやっているアニメイベントを見に行ってきた。主催はシャンハイメディアグループ(SMG)。
 とりあえず記憶が風化しないうちにメモっておく。後でちゃんと文章にまとめるかも。


 場所が悪い。小学校の体育館の外にプレハブを建てて、会場にしてあるようなところ。上海国際展覧中心が押さえられてしまっていたという不運が重なっていたので仕方がないのかもしれない。中は空調が利いているが、それでも暑い。
 客層は若者(10代後半〜30代前半)と子供づれ(小学生の子供と両親あるいは祖父母)の組み合わせが3:7ぐらい。若者の男女比は目算で2:8。子供は男女比半々ぐらいか。相変わらず女性のオタクが多い。
 主催のSMGと、出展者と、来場者の思惑が完全にズレまくっていて、悲惨な状況であった。SMG自体はアニメファンの裾野を広げようという意図があるようだったが、出展しているショップの大半は安いグッズを大量に売ろうとしており、逆に客の目的はレアな限定アイテムや最新のアニメ情報を欲しているようであった。一般相手にグッズを売りさばきたいのか、マニアとバイヤー相手のコアな商売がしたいのか、素人参加イベントで裾野を広げたいのか、主催側と出展側の意図が食い違っていたのだろう。名指揮者が登場、ただし曲は炭坑節、みたいなっ!
 テニプリの人気は驚異的。常に大混雑だった。その中でグッズが売れているのか微妙だったが。
 中国のレイヤーは気合入っていますね。あの猛暑の中でも重装備だった。
 中国人のアニメファンの見る目は確か。いくら一等地にあっても、国産のダメアニメには見向きもしない。国策だろうが何だろうが、つまらないものはつまらないのだ。バンダイブースで流していた「ガンダムの歴史」というショートムービーを見ている中国人が、ターンAのところで全員吹き出していたのですが、中国的にもアレは笑うところですか?
 中国コンテンツの中で唯一気を吐いていたのが「火力少年王」。少年が主人公の対決ヨーヨードラマ。「レッツ&ゴー」のヨーヨー版のドラマ化みたい、と説明しても分かりにくいか。ともかく、現在、上海の小学生の間で爆発的に流行っているドラマなのです。そこの特製ヨーヨーが飛ぶように売れていた(これがまた問題を引き起こしていたのだが)。
 フィギュア屋(といっても日本からの輸入品を売っているだけだが)が、男女問わず高年齢層に人気があった。デジカメで撮るわ撮るわ。でも、あなた方その「水着で竹刀を持っている金髪の女の子」が何のキャラなのか知ってるんですか? ちなみに、中国人的にはレイよりもアスカが人気らしい。
 客のマナー……は中国なので致し方なし。床がゴミだらけ。壁にシールがぺたぺた。特にガキのマナーの悪さが最悪に悪い(畳語表現)。人込みの中でヨーヨー振り回すわ、あたりかまわずゴミを捨てるわ、並ばないわ、騒ぐわでもう、なんと言うか、教育が(略。
 結局海賊版を完全封殺することは出来ず。ただし、海賊版を売っている店が辺鄙なところに飛ばされていたのをみると、何らかの手は打ったのかも。
 日本のコンテンツ輸出戦略は(誰が考えているのか知らないが)かなり正攻法ド真ん中。小学生の女の子+女性のオタクに対して重点的に攻勢をかけている。男の子向けは特撮とスポーツに絞り込んでいる感じ。ギャル? そんなものは中華料理にはありませんが何か?


 で、次の一手は「ミンキーモモ」と「ふしぎ星のふたご姫」だそうですよ。SMG側は中国製ウルトラマンで勝負。