大観園

 大学の留学生たちとプチ観光旅行。
 朝5時半に起きて(寝ていない、とも言う)、最近流行りのレッドプルを一本飲んで、6時の始発で上海体育館内の旅客集散中心へ。ここから上海近郊の観光地へ直通バスが出ているのである。同行するメンバーは自分を入れて5人。全員若人……でもなくて、同年齢の社会人もいたりして安心である。道中、キャプテン翼を知らない若者に二人して愕然としつつ、一時間半ほどで第一の目的地、大観園へ。
 「大観園」というのは、中国の古典小説である紅楼夢の世界を再現したテーマパークである。完成したのが80年代か何かで、中国人にはすこぶる評判が悪い。あまりに評判が悪くて、思わず行きたくなってしまうほど悪い。ところで、シスプリって紅楼夢のパクリですよね? 妹妹が12人なところだけですが。
 大観園の内部は、清代中国風の建築物が池を囲んで建てられているだけであった。もちろん、その建物は小説の中に出てくる設定を詳細に再現して建てられていて、マニアにはたまらないはず。中には、これまた小説の中の世界を再現した蝋人形が置かれている。
 建物は当然、最近作られた贋物だし、蝋人形の出来はあまりよろしくない。その辺りが中国人の気にいらないところなのか、あるいは、テーマパークなのにジェットコースターも観覧車もないからなのか、どうも良く分からないが、小雨が降る中、広大な敷地に点在する中国風建築物の中を散策するのは、それなりに楽しかった。
 ぶっちゃけ2時間持たずに飽きたが。
 1時間半かけて行って、1時間で飽きるようでは、さすがにダメポ。
 なお、入場料は一般60元、学生36元。高い。後で行く朱家角との共通券が95元で実はこれが一番お得だった。