西尾維新『化物語』(講談社BOX)

 昨年末に届いた救援物資その1。シマモト先生、sayuk先生、どうもありがとうございました。
 正月休みを利用して読了。『ネコソギ』以上にラノベでした。20文字以内にまとめると、「主人公の少年が周囲の美少女に言葉責めに遭う話」。『君と僕のこわれた世界』をさらに半回転させて、京極夏彦風味に味付けした、とでも言えばいいのか。掛合漫才万歳な人でライトノベルに抵抗のない人なら読んで損はないかも。逆に、『クビキリ』のようなミステリ性の高い作品を期待している人は肩透かしを感じるかも、というか、今の西尾維新にそっちを期待している人のほうが少数派だと思うのだが。
 個人的には、西尾作品の中でも上のほうに来ると思いますよ? いや、ネタじゃなくて本当に。