アミューズメント・エキスポ(於 幕張メッセ)

 チケットをもらえたので、早起きしてメッセに行く。遠い。
 カプコンセガサミータイトーコナミバンダイナムコバンプレストで会場のほとんどを占めていた。人の流れもまた、それらのブースが中心であった。つーか、金曜日なのになんでこんなに混んでたの?
 試遊台の中で印象に残ったものについて。セガの新しいクイズゲーム、『Anser×Anser』。1対1の対戦、というのが新機軸なのであろうが、あまり駆け引きがないので意味があまりなさげ。8選択肢中6つが正解、一度に3つまで解答でき、最後の正解を答えた方がポイントを獲得って、全ての答えさえ分かれば先手必勝のクイズ形式が入っているのは理解に苦しむ。
 会場内で一番人気だったのが、コナミの『オトメディウス』。キャラクターデザインは、ツインビーのコミカライズをしたケロロ軍曹」の吉崎観音。従来のグラディウスのルールに加えて、タッチパネルによるチャージ攻撃の着弾指定や、キャラクターの武装の成長、キャラクター&マップのネット配信などが見所。タッチパネルの使用は、ショットボタンから右手を離さなければならないので、STGの常識を覆している。操作性が良いのかどうかは分からないが。それにしても「グラディウス」(1985)+「DAICONFILM」(1981)でゲームを作るって、まさに温故知新。
 その他、アーケード関係の技術で気になったのは、日本ユニコムの「お財布ケータイとコインベンダーの関係付け」の技術。アーケード店舗側が頭を悩ませている、大量の小銭を常に回していなければならない点をきれいにクリアできる可能性がある。特にゲーマーは最新式の携帯電話を持っている割合も高いだろうし、コインベンダーだけでなく、応用範囲が広がればメモリーカードの代用も兼ねさせるなど、他の可能性も増えてくるのではないだろうか。また、UFOキャッチャーの機体は、最新機種でも現行のものとほとんど変わらず、機能的にはもはや最適化されてしまったと考えても差し支えなさそうである。今後は、「箱の内側」すなわちプライズの差別化に向かうのだろうか。
 かようなことを考えつつ会場を回っていたが、ケイブのブースに行ったら、そんなことどうでも良くなった。『鋳薔薇』の続編とはいえ、頭が悪すぎてサイコウ。テーマソングとか明らかに「みこみこナース」をリスペクトしていて(!)、一部の人間が大喜び。ちなみにタイトルは『むちむちポーク』。STGとしては真面目な作りだが、ゲームそのものよりも洗脳ソングが印象に残りまくり……。