ネガティブハッピー・チェーンソーエッジ

 サンクリ帰りのsayuk先生と見てきた。
 よく出来た青春映画だった。
 簡単に言うと、夜、無人の街で謎の怪物と美少女が戦闘するのを、為すすべもなく見ている少年の話。目的を見つけられず空回りする若者の心境を、ど直球で描いている。原作のメタな部分をばっさり切っているので、メッセージが伝わりやすい。演技がクサすぎるとか、ワイヤーアクションが微妙だとか、そんなのは誤差ですよ。
 しかし、見ている間ずっと、どこかで見たような絵だな、と考え続けていた。見終わった後、sayukと話していて、「ああ、麻枝だ(というか舞シナリオだ)」と気づいた。
 ここで、問題。僕がそのように思った理由として適当なものを述べよ。
 1.滝本が鍵厨で、知らず知らずのうちにKANONの影響を受けていた。
 2.監督が鍵厨で、滝本の原作から知らず知らずのうちに麻枝のシナリオを読み出していた。
 3.自分が鍵中で、何を見ても麻枝シナリオに見える。
 ゲーム脳の怖いところは、この区別が自分ではつかないところである。まあ、客観的に見て?と?は両方とも正解だろうけど。
 ちなみに、KANONが発売されたのが1999年、ネガティブハッピーが出版されたのが2001年……相互の影響を考えないわけには……。