空の境界 第三章 痛覚残留

 ここ一ヶ月は本当に映画ばかり。お茶会メンバーと「らっきょ」を見に行く。
 もともと、原作からして非常に独立性の高い章だったので、前回までの意味不明気味な部分は影を潜めていた。三章まで来て初めて「直死の魔眼」の説明が出た。今まで放置していた設定(しかも、観客の八割は原作で予習している設定)をここで説明しなくてもいいじゃん、という意見もあるが……どうなんだろう。
 話のまとまりとしては、殺人衝動の歯止めが利かなくなった藤乃の「静かに狂ってる」感じを、最後まで崩さなかった演出は上出来だったと思う。無痛症で感情も平坦な少女の声――感情表現がほとんどなく――を能登麻美子が上手く演じて……いるのか? どうせ落ちはあるようなないようなもんだしなあ。
 さて、これで予告をされた三章まではすべて掛かってしまたわけで。4〜7章は本当に映像化されるのだろうか。一応、4章の予告編はついていたが……。
 ところで、映倫はアレを規制をかけずに通してよかったんでしょうか?