アヴァンギャルド・チャイナ(国立新美術館)

 中国の現代アート展。会場は1ホールだけで、出展されている品目もそれほど多くはない。平日の午後だったので客はガラガラ。それでも、各展示室に2、3人はいたので、週末などは混んでいるのかもしれない。
 中国現代アートは、特殊な政治的状況との関係をなしにしては考えられないわけで、今回の展覧会でも、89年以前と以降とのギャップを見ることができる。それにしても、中国ではモダンアートの展覧会を開くのが難しいから、ゲリラ的な身体パフォーマンスが主流となったり、政治的なことに対して距離を置かないと危険だから、非政治的なアートが多くなった、というのはそれ自体非常に政治的だなあ、と思った。