ガラパゴスの住人

 縁があってCEDEC併催の業界研究フェア「ゲームのお仕事」にもぐりこませてもらった。というか参加無料なのでもぐりこむも何もないのですが。
 内容は、就職セミナーの下準備のようなもの。大学生・専門学校生を相手に「どうやってゲームを作るのか」「ゲーム業界にはどんな仕事があるのか」「ゲーム会社はどんな人材を欲しているのか」などを説明するセミナー。ゲームを「作る」仕事だけではなく、作らせたり、製品化したり、営業したりと、ゲームに関わる仕事は非常に多岐にわたっていることを理解してもらうのは、結構大事ではないかと思う。
 基調講演はモバイル&ゲームスタジオ遠藤雅伸氏。時間内で超手際良くゲームの仕事を説明していく。さすが一人でゲームに関わる全ての仕事をしなきゃいけなかった時代の人は違うわ。ちなみに、3日目の基調講演もそんな神代の生き残りの一人、堀井雄二CEDECの講演の中継だけど。
 参加者は基本的に、ゲーム業界に就職したい人たちばかりなのだろうけど、講演者の人々の口からは、あまり彼らに希望を持たせるような発言はなかった。
 メーカーが生き残るには、海外のマーケットで売れるものを作らないと始まらない。日本の売り上げは、世界全体の2割に満たないわけで。なんかもう、国内ゲーム市場はお先真っ暗で、海外パブリッシャーからは日本のゲームメーカー(除く任天堂)はほとんど相手にされてなくて、国内ゲームメーカに就職したとしても、路頭に迷う確率はそれなりにあるみたいだった。もう、ドラクエとかFFが全盛期だった、あの華やかな時代は過去のものになっているようだ。自力で起業するぐらいのガッツがないと、ゲーム業界で生き残るのは無理なのかもねー(でも、起業できるような人材は起業しちゃうから、新入社員にはなかなかならないんじゃないだろうか)。