「センコロール」(監督・脚本・作画:宇木敦哉)

 そのまま池袋テアトルダイヤのレイトショーで。とはいっても30分の映画なので、それほど遅くならないのがありがたいところ。
 個人でアニメ映画を作った、という点では、先行する「ほしのこえ」などと似ていると言える。このセンコロールの場合、製作に「動画革命東京」という東京都の資金が入っているところ。コンテンツ振興政策との関わりからも注目されている作品だったりする。
 さすがに30分では世界のイメージを伝えるだけで精一杯で、ストーリー的には消化不良気味ではあったが、それは最初からあきらめているみたい。むしろ、センコと呼ばれる怪獣(?)のぶよぶよした肉感や、変形するときの動きがアニメとして非常に特徴的だった。いまどきすべてセルアニメというのもポイントが高め。
 音楽はSupercell。この辺についてはあっちこっちで書いている人がいるだろうから割愛。
 1000円というコストは、まあ妥当かちょっと高いぐらいじゃないでしょうかね。