「SPACE BATTLESHIP ヤマト」(主演:木村拓哉・黒木メイサ)

 今年最後のお茶会映画班の活動で、噂の宇宙戦艦ヤマト実写版を見てきた。そもそも、それほど高い期待を持って劇場に足を運んだわけではないので、意外にもまともでびっくりした、が失礼だが正直な感想。
 長い。2時間半近くあるので、原作のストーリーを比較的忠実になぞっている。それでも時間が足りなくて端折っているが、観客が知識で補ってくれるのがヤマトのヤマトたるゆえんか。観客の入りは30%ぐらい。
 松本キャラとはイメージが違っている(人によっては性別まで違っている)ので、その辺は期待しないで見るべきか。少なくとも原作の森ユキのイメージと黒木メイサの演技は全く違う。
 総じておっさん・おばさん勢がいい仕事をしていた。沖田艦長役の山崎努、徳川機関長役の西田敏行佐渡先生役の高島礼子、「こんなこともあろうかと!」の真田役の柳葉敏郎らがうまい具合にシリアスとコミカルのバランスを取っていたように思う。


 ところで、映画前に流れていた「あしたのジョー」実写版が気になってしょうがない。山下智久のジョーは割とどうでもいいのだが、香川照之丹下段平だけはガチ。はまり過ぎていて怖いぐらいだった。


 それにしても2010年の映画は「アサルトガールズ」に始まって「SPACE BATTLESHIP ヤマト」で終わった。要するに黒木メイサで始まって終わったということか。