「Europa Universalis III」(PC、Paradox interactive/サイバーフロント)

 昨日の続き。
 あれから数年進めたたけで、更に世界が混沌としてきた。
 イスラム圏の三大大国であるオスマントルコティムール帝国マムルーク朝は、それぞれオスマントルコ→バルカン・東欧、ティムール→中央アジア・インド、マムルーク朝→アフリカ北岸・シナイ半島と、協力して拡張していた……はずだったのだが。あろうことかティムールとマムルーク朝が同盟を結んで、ヨーロッパ戦線で膠着しているオスマンの背後を突いた。彼らは小アジアオスマン本国を一瞬で制圧。オスマンは海軍を総動員してボスポラス海峡からヨーロッパ側への侵入は阻止したものの、収入の大半を失ったためヨーロッパでの拡張が止まっている。何だかオスマントルコの前途が怪しくなってきた。いまだオスマントルコとティムール・マムルーク朝連合は交戦中。和平交渉の結果次第では、一気に世界情勢が動きそう。まあ、ロシアのでぬくぬくしている我がモスクワ公国には当面関係ないんですけどね。
 ティムールとマムルーク朝が組んでのオスマン攻撃は完全に想定外の展開だった。教皇領の破門の使い方といい、今回のAIは偶然にも賢そうな挙動を見せている(普段はもっとアホなのだが)。ティムール相手に美味しい領地を無防備にしたオスマンが迂闊で、そうなったのは東欧で粘り強く戦っていたクロアチアオーストリア相手に戦力を集中せざるを得なかったせいなのだが、この世界中の情勢が玉突き的に影響を与えていく展開が、まさにEU3の醍醐味だよなあ。