森高夕次(原作)、アダチケイジ(画)『グラゼニ』(1)(ISBN:9784063870046)

 後輩に勧められて購入。鈴木みその『銭道』みたいな話かと思ったら、むしろ人情話がメインだったりして、なかなか読み応えがあった。崖っぷちプロ野球選手の悲喜を「銭」と絡めて描いている。人情を取りたいけど金はもっと大事、他人の心配もしたいけど、自分の安心がもっと大事、みたいな人間の心の動きを描きたいのだろうなあ。ところで、原作の森高夕次は、どこかで見た名前だと思ったら、コージィ城倉の別名だったのね。