今年もいろいろ観たなあ!

 ずっと放置状態ですみません。
 先週、「新劇場版エヴァンゲリオン:Q」と「ねらわれた学園」を観てきまして、その後、いつものメンバーで2012年度の総括をしました。
 今年観たアニメ映画が21本。月2本近いペースで観てるわけですが、これでも全体の半分ぐらいしかカバーできてないわけで。
 その中で、トップ5とワースト5に挙げられた作品をメモ的に。(短評は総括で出た意見のうち、覚えているもの)

トップ5

1.ねらわれた学園
 原作を踏まえた上で、現代風にちゃんとアレンジしているところと、演出面でのチャレンジと、話の内容が見事にマッチしていました。
 映像も今年見た映画の中では綺麗な部類で、しかも(無駄に)ヌルヌル動く。
 コミカルな演出と、シリアスな場面の組み合わせが上手くいっていなかったり、尺の関係で伏線投げっぱなしだったりするけど、それでも今年度最高は揺るがない。
2.ももへの手紙
 完成度だけなら年内トップ。画面の細部まで手を抜かないところとか、CGの効果的な使い方とか、完璧な職人芸。
 話も、父親の死を乗り越える少女の自立、という超王道。ド直球ストレートを、職人芸で仕上げた芸術品。
 ただし、華はまったくない。
3.ブラッドC
 完璧なCLAMPイデオロギーの結晶。押井で始まりCLAMPで終わる、ある意味、日本のコンテンツの粋。
 テレビ版にさらに輪をかけた〇〇。観客も分かってるんだろうからもう何も言うまい。
 素人にはお勧めできない。
4.劇場版ストライクウィッチーズ
 狙いがはっきりしていて、そのために一分一秒が無駄になっていない。喜ばせるべき人を、クライマックスで確実に喜ばせる手法は評価されるべき。
 相変わらずおかしなアングルでカットを作っているけど、それすら計算づくである。
5.伏〜鉄砲娘の捕物帳
 絵柄、色使い、話の内容が、見事にマッチしている。ケレン味があり過ぎて人を選ぶが、テレビ版の続編ばかりの中で、小説原作のアニメ映画化としてはもっと評価されるべき。(比較対象は「図書館戦争」)
 短い時間の中で、登場人物の背景から、世界観まで、ある程度分かるように説明したストーリーテリングは、見事。アニメーションの情報量の多さを上手く活用できている。

ワースト5

−1.サイボーグ009
 何をか言わん。見せ場も作れず、オチも作れなかったので、映画としてまとまっていない。原作が未完だからといって、映画が未完でいいわけない。
 絵柄は綺麗だけどねぇ。原作をちゃんと読み込んで作ってるんだけどねえ。フランソワーズはエロいんだけどねえ。
 原作が未完だからといって、映画が未完でいいわけない。(大事なことなのでry
−2.虹色ほたる
 徹底した保守、懐古趣味。昔はよかった、で終わっていいのかよ。
 絵柄も人を選ぶ、というか、自己満足気味であった。
−3.ゴシックメード
 アニメとして動かな過ぎるだろ、特に戦闘シーン。倍ぐらいの予算を付けてバブル期に作れば見れたんじゃないのか。
 最後の3分で狂喜乱舞している永野信者のためだけの映画。他のアニメ映画と比較して評価すべきではない。
 OVAでいいんじゃねえの。劇場でやる意味がわからん。
−4..hack セカイの向こうに
 もう2012年なのに、VRやMMOの扱いが時代に追いつけていない。CGについては賛否が分かれた。
 SAOと比べると、アニメーションとしての差がはっきり見えちゃうんだよなあ。
−5.劇場版魔法少女まどかマギカ(前後)
 前後合わせて4時間って、基本、アニメ版を再編集すらせずに垂れ流すのと同じじゃねえか!
 しかも、新規シーンを入れたせいで、話のつながりがTV版より分からなくなるというオマケつき。何のための劇場版だか、さっぱり意味がわからないよ!