『テルマエ・ロマエ』(6)(終)、『ムダヅモなき改革』(10)

 読了。
 テルマエは終わるべくして終わった感じ。序盤の一話完結のほうが、テンポが良かった気はする。最後の方はあまり文化的なギャップを楽しむ、って話じゃなくなってたしなあ。最終話で、序盤に出てきた小道具が再登場したのは、ちょっとだけほろっときた。
 ムダヅモ……やっちまったなあ! いろいろな意味でアウト過ぎてゲラゲラ笑いながら読んだ。尖閣沖波高シ、とかいってる段階でアウト。「れ、紅衛兵(レッドガーディアン)……」とか、チベット仏教の偉い人が助っ人とか、敵の先鋒がアビマエル・グスマンとか、ダメだろヤバイだろそっちやっちゃ。次号予告でどう見てもポル・ポトとしか思えない煽りしているし。このタイミングでこれやって、作者(と竹書房)が無事な日本は本当にいい国だと思うわ。笑い飛ばす事で、諸々の感情的問題に没入しないで済む、というのはパロディの持つ偉大な力だよね。
 そして毎巻必ず見たくもないオッサンの裸が出てくることで有名な『ムダヅモ』だが、今回は大サービスで二人も裸に。安部・谷垣の裸体とか誰得だよマジで……。