道尾秀介『背の眼』(幻冬舎)(ISBN:434400731X)

読了。
先に「ひぐらし」に似ていると書いたが、読後感は京極に似ている。このことは、ホラーサスペンス大賞の選評で綾辻が既に指摘済みだが。「ひぐらし」や京極に似ているが、決して劣化コピーと言うわけではない。先行する面白い作品に似ている、ということは、(パクりでないかぎり)その作品もやっぱり面白いということなので。
ところで、一人目の犠牲者がどうして死んだか最後まで書かれてないのはホラーだから? それとも単に書かなかっただけ? あと、背の眼自体は事件の解決に関係なくない?
ちなみに、ホラーというよりも、ミステリなので、後味はそんなに悪くないです。